メトロ銀座駅。円柱形に曲がるプラズマディスプレーホームページ制作横浜

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像は出張続きで事務所に帰れず

2010年10月22日東京ニュース
大画面薄型ディスプレーの開発・製造を手がけるベンチャー企業、篠田プラズマ（神戸市中央区）は、
電子広告（デジタルサイネージ）などとして利用できる円柱形の曲面プラズマディスプレーを
来年１月に商品化する。独自技術で薄型・軽量化した「曲がるディスプレー」という特徴を生かし、
立体感のあるデジタルサイネージとして駅や空港などの交通施設、商業施設などへの設置を見込む。

円柱形の曲面ディスプレーは、富士通子会社の富士通フロンテック（東京都稲城市）と共同開発。
１メートル四方のディスプレーを縦に２枚つなぎ、制御部品や電源をコンパクトに設計することで
厚さ約５ミリの画面に収め、直径１メートルの円柱に設置できるようにした。

曲面ディスプレーは篠田プラズマの独自技術。薄型テレビに用いられるプラズマパネルと
同じ発光原理だが、蛍光体とガスを封入した直径約１ミリのガラスチューブを何本も並べることで
曲面化した。これまで、兵庫県の明石市立天文科学館や関西国際空港の国際線ゲートエリアなどに
設置している。

今回はポスターのように円柱に張り付けることで、プラズマや液晶の平面ディスプレーに比べて
省スペース化を実現し、既存の空間と調和。消費電力と重さも平面の２分の１以下に抑えた。
また、１台の制御装置で複数のディスプレーを操作できるため、円柱画面を組み合わせた表示も
可能になる。

大阪市内で９月に開かれた富士通の展示会「富士通フォーラム２０１０」にも円柱形ディスプレーが
出展され、注目を集めた。東京メトロ銀座駅の通路に設置され、アサヒ飲料の缶コーヒーの広告を
表示した際は、世界で初めての公共施設での円柱形デジタルサイネージとして話題になったという。

価格は１千万円程度。篠田プラズマの篠田傳（つたえ）社長は「ここまでの技術は、どこにもない。
量産化していないので価格は高くなるが、実際の製造コストは平面のプラズマディスプレーの
半分で済む。潜在的な市場は相当あると思う」と将来性に自信を示している。

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