江戸川水系水、５市の含有２～１０％ホームページ制作横浜

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東日本大震災：放射性物質問題

2011年3月25日東京ニュース

冷静な対応訴える
　葛飾区の金町浄水場の水道水から乳児（０歳児）の飲用に関する国の基準を超える放射性ヨウ素が検出された問題は、２４日朝の検査で基準を下回り、摂取制限は解除されたが、都内の対象自治体は飲料水配布や問い合わせの対応に追われた。
　荒川区役所では同日朝から「妊婦だが配布はないのか」などの電話が相次ぎ、職員が対応に追われた。正午から区役所で都配給のペットボトルが配布された。受け取った会社員の女性（３２）は、「スーパーに水を買いに行ったが、明らかに子どもがいない人が水売り場に殺到して、子どもを抱えた私は危険で近づけなかった。本当に必要な人が安全に水を手に入れられないものか」と憤った。
　都水道局は江戸川をはじめ各水系の水を複合的に取り入れることで安定供給を図っている。金町浄水場の検査値で多摩地区にまで摂取制限が及んだのは「念のために用心した」要素も強い。
　今回、摂取が制限された多摩地区の５市（三鷹、武蔵野、町田、多摩、稲城）は、金町浄水場の上流にある三郷浄水場（埼玉県三郷市、江戸川水系）から約１割、朝霞浄水場（同県朝霞市、荒川水系）から約９割混合して供給。さらに各市の浄水場で地下水を混ぜるなどし各家庭に供給している地区もある。金町浄水場と同じ江戸川水系の水は、武蔵野市の２％などおおむね２～１０％しか含まれていないという。
　三鷹市は２３日深夜、摂取を控えるよう市民に求める一方「（三鷹市の水道水が）国の制限値を超えている可能性は極めて低い」と冷静な対応を市民に訴えた。
　多摩市防災安全課の串田邦夫課長は「法令上『念のため』の摂取制限だったと理解している」と話した。

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