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仙台の中学生が平塚でサッカー/神奈川

2011年05月04日神奈川ニュース
　　
　「思い切りボールを蹴って走りたい」―。東日本大震災の影響で練習すらままならない仙台市のサッカー少年たちの願いが３日、平塚市での交流試合でかなった。仙台フットボールクラブ（仙台ＦＣ）所属の中学２、３年生計28人が、市立江陽中サッカー部や湘南ベルマーレの中学生チームなど計４チームと対戦した。

　「がんばろう宮城」のステッカーが貼られたマイクロバスで同日午前０時に仙台市を出発した28人は、早朝に平塚市へ到着。昨年から交流のある市役所近くの同中学校校庭で、遠征サッカーを満喫した。

　江陽中の１軍チームとの試合では練習不足の影響からか、２―１で惜敗。試合後には江陽中サッカー部の保護者が用意したスポーツドリンクなどが、同校の石川宝キャプテンから仙台ＦＣの橋本遥希キャプテンに贈られ、互いの健闘を拍手でたたえ合った。

　仙台ＦＣの越川直孝代表によると、今回の震災で親類が亡くなるなど、チームにはつらい経験をした選手も。練習場として借りていた中学校の校庭も校舎が被害を受けたことから危険と判断され、最近まで使用できなかった。「３・11」を境に生活が一変した選手たちにとって今回の遠征は「サッカー漬けが当たり前だった日常」を短時間ながら取り戻す旅でもあった。

　試合結果について「サッカーはボール一つあればどこでもできる。練習不足を震災のせいにはできません。僕たちの努力不足です」と橋本キャプテン。「力を抜くのはかえって仙台に失礼。全力でぶつかった」と話す江陽中イレブンに対しては、「試合ができてうれしかった」と感謝の言葉を口にした。仙台ＦＣの一行は５日まで滞在。平塚市内や秦野市内で交流試合を楽しんで帰郷する。

P.S.

スポーツを通して分かり合えるものがあります。一緒に走って汗流して、泣いて笑って…。周りを見ていて感じることが多いのですが、運動部で仲間とひとつの事に打ち込んできた人は、温かい人が多いように思います。

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