足柄茶から基準値超放射性物質ホームページ制作横浜

格安ホームページ制作横浜市、神奈川県、東京都　朝倉デザイン工房 >> WEB情報館 >> 神奈川ニュース

「茶葉どう処理」「機械洗浄法は」農家に不安/神奈川

2011年05月14日神奈川ニュース
　　
　一部の県産茶葉から暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題の影響が広がりを見せる。農家からは「捨てる茶葉はどう処理すれば」「加工機械の洗浄方法は」と不安が聞かれる一方で、「主力産地の山北産は大丈夫だった。長い時間がかかるだろうが、足柄茶ブランドの完全復活に頑張りたい」との声も上がった。

　県農協茶業センターによると、年間約１２０トン（荒茶換算）を出荷する見込みだったが、今回の問題で約４割ができない見通しとなった。最大産地（全体の約４割）の山北町が基準を下回ったものの、全体の約３割にあたる１６０件ほどの農家が出荷を止めており、損害額は１億円を超す可能性もあるという。

　サンプリング調査に協力したという小田原市の男性（62）は「南足柄で検出されたと聞いて、小田原でも出るだろうと思っていたが、予想以上の値だった」と驚いた様子。蒸し、乾燥といった１次加工を行う荒茶工場も営む別の男性（59）は、生産と合わせて「年間２千万円近い売り上げの大半が吹き飛ぶ」と呆然（ぼうぜん）と語った。

　同じく新たに検出された清川村の女性（59）は「あした摘み取ろうと思っていたが諦めた。深刻な問題」とまゆをひそめる。村内にある荒茶工場の従業員（58）は「高齢者が多く、この状態が続けば経営が厳しい」と悲鳴を上げた。

　県は13日、２カ所で説明会を実施。開成町内では２００人を超える関係者が集まった。「風評被害で売値は最低だろう。この際、全部諦めて、今年は東京電力や政府の補償の対象にできないのか」。基準値を下回り出荷可能となった山北町議で農家の男性（71）が求めた。

　「個人が家で飲むことはできるのか」。自家消費の安全性についての質問も出た。県の担当者は「５００ベクレルを超える値は１杯２杯飲む分には健康に全く影響はない。知見はないが、常時飲み続けるのは蓄積などの問題もある」と述べるにとどめた。

　商品回収と同時に、南足柄市の茶畑では捨てるための一番茶の刈り取りも始まった。セシウム１３７の半減期は約30年といわれる。置き場を含め処分方法は決まっていない。農協幹部は「畑にそのままにしてセシウムが土壌に残ったら」と困惑する。説明会で県幹部は「畑から外に持ち出した方がいいと思うが、処分方法はまだ調整していない」と苦しそうに答えた。

　一方で、90年近い年月をかけて培った「足柄茶」への誇りを、復活の支えにしようという声も。「農薬の基準を作り、安全安心に力を入れてブランドを育ててきた。きちんと処分することでブランドイメージを守るしかない」。小田原市の男性はそう話し、説明会場を後にした。

P.S.

福島第一原発から300kmも離れた箱根での放射能汚染。とうとう来ちゃいましたという感じです。
「５００ベクレルを超える値は１杯２杯飲む分には健康に全く影響はない。知見はないが、常時飲み続けるのは蓄積などの問題もある」…由々しき事態だと思います。お金持ちなら遠くに逃げたい心境です。