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湘南の２バイパス再び有料化/神奈川

2011年06月19日神奈川ニュース

　20日午前０時に終了となる高速道路無料化実験。湘南地区では、新湘南バイパス（藤沢―茅ケ崎海岸）と西湘バイパス（西湘二宮―箱根口、石橋）が対象で、同日から再び有料となる。事業者からは運送コスト上昇や一般道の渋滞などを懸念する声が上がる一方、無料化で遠方への“素通り”が増えたなどとみる観光関係者らからは、無料化終了を歓迎する声が上がるなど、反応はさまざまだ。

無料化実験は昨年６月28日に開始。国土交通省によると、昨年末までの交通量は、新湘南バイパスで平均約２倍、西湘バイパスで約１・６倍となった一方、それぞれ並行する国道は１～３割程度減っている。

再び有料となればバイパスの交通量が減り、一般道がより混雑すると予想される。ある事業者は「一般道が渋滞すれば、製品の輸送が遅れる。実験期間中にバイパスへのルート変更もしており、有料ではコスト増。将来的にも継続してほしい」と訴える。県トラック協会も「不景気で荷がなく、燃料も高い時期に通行料が加われば経営を圧迫する」とするが、「完全に無料ではバイパスが渋滞する。料金引き下げがよい」とも明かす。

高速料金をめぐるこうした利益・不利益は、行政課題にも現れた。無料化で国道１号の渋滞が緩和された茅ケ崎市だが、インターチェンジ周辺の渋滞や、バイパス沿線での騒音などの問題も発生。服部信明市長は議会で「国道１号の渋滞緩和には、バイパスの利用拡大が不可欠。無料化の本格実施など、道路網を最大限活用できる料金体系の構築を要望したい」とする一方、「無料化実験で発生した騒音被害や渋滞への対応も要望していきたい」と述べた。

観光関係者らからは無料化終了に歓迎の声も上がる。藤沢市の担当者は「藤沢の観光という側面だけでみれば歓迎」と話す。一般道に車が戻ることで、立ち寄り観光客が増えるとの見立てだ。江の島海水浴場協同組合も「伊豆や箱根ではなく、近場の湘南で遊ぼうと思う人が少しは増えるのでは」と話す。

大磯町では当初、無料化で「箱根などに直接行く人が立ち寄るようになるのでは」との期待があったが、際立った効果は見られず。町観光推進室は「むしろ遠出のための通過を助長してしまったのでは」と推測する。二宮町では無料の西湘バイパスに向かう秦野方面からの車で主要道路が混雑したといい、同町観光協会は「観光客向けの駐車場の利用などに悪影響が出た」と指摘していた。

国交省関東地方整備局は「実験で得たデータを生かし、今後につなげていくための判断材料としたい」としている。

P.S.

:結局のところ、民主党の人気取りマニフェストは混乱だけを招いて終了しようです。
いやいや、これほど大きな社会情勢の変化と、震災が来るとは予想できなかったとする言い訳も聞こえてくるでしょうが、何が起きても、いや、何かが起こったときに備えての政府なのです。そのために我々は高い税金を納めているというのにこの体たらく。よくみんな腹が立たないなと不思議でなりません。