「風評に惑わされない」ホームページ制作 横浜

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福島・北関東産野菜に行列、市場や店主ら協力しPR・即売/横浜

2011年4月10日横浜ニュース
  
 農産物の放射線汚染問題が尾を引く中、風評被害をなくそうと支援の輪が広がっている。横浜市中央卸売市場の業者は9日、北関東産青果のPRイベントを実施。同市中区などを流れる大岡川沿いで開催された「桜まつり」では福島県の生産者団体が青果の即売会を開いた。

 横浜駅東口の新都市プラザ前。卸業者の横浜丸中青果と金港青果が正午から、北関東産の野菜を市民に無料で配った。横浜丸中青果の後藤正明さんはマイクを手に「消費者の皆さんの応援なしに、生産者は安心して野菜がつくれません」と声をからした。

 野菜を求める列はピーク時には500人ほどに。設置された募金箱はすぐにいっぱいになった。鎌倉市の主婦(39)は「風評被害で農家の方々がいなくなってしまうことが心配。普段の買い物から少しでもお手伝いしたい」と話した。

 仲卸業者の丸秋青果も正午から、JR桜木町駅前の商業施設TOCみなとみらい1階で、茨城県産のピーマンやミズナを販売した。「野菜を売ったお金で支援 するのが市場人らしいやり方」(田岡実社長)として、寄付金でなく売上金を被災地に送る考えだ。茨城県農産物販売推進東京本部長の塚本和郎さんは「これ以 上ない励み」と感激した様子だった。

    ◇
 
 「大岡川桜まつり」には地元の洋食店「すいれん」店主の澤田寛さん(63)の呼び掛けでJA全農福島が特別出店した。福島県郡山市出身の澤田さんが、高校時代の同級生だったJA関係者から窮状を聞き橋渡しした。

 朝から小雨がぱらつき、3日前に満開となった桜にも見物客はまばら。それでも福島県のテント前では多くの人が足を止めた。アスパラを購入した同市磯子区 の会社員谷口公章さん(50)は「風評には惑わされない。おいしそうだったので手を伸ばしました」と笑顔で語った。祭りは10日も開催する。

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