山田道惠さんが「ボタニカルアート展」ホームページ制作横浜

大輪のバラ細密に/横浜

2011年5月05日横浜ニュース

大輪のバラを細密に描いた植物画家山田道惠さん＝東京都国立市＝の「ボタニカルアート展」が、５月８日まで横浜バラクライングリッシュガーデン（横浜市西区）で開かれている。首都圏初の本格英国式庭園として昨年３月にグランドオープンした横浜バラクラの、開園１周年記念イベントの一環。

ボタニカルアートとは、植物を題材にした細密画のこと。15～17世紀の大航海時代に新発見の植物を記録するために描かれ、英国やフランスで19世紀に美術品としてもてはやされた。日本で絵画の一ジャンルとして確立したのは20年ほど前で、近年の「自然志向」とともに静かなブームになっているという。

山田さんは、10年ほど前に川崎の植物画教室に入門。約５年間基礎からみっちり学び、独り立ちした。現在は園芸雑誌に寄稿する傍ら、文具会社が制作するカレンダーや便せん、メモ用紙などに原画を提供。自宅のほか、くりはま花の国（横須賀市）、国営昭和記念公園（東京都立川市）などで教室を開いている。

今回の出品作品は約20点で、いずれも題材はバラ。えんぴつで輪郭を描いた後、水彩絵の具で丹念に彩色して完成した。マリー・アントワネット、プチ・トリアノンなどと命名された濃淡とりどりのピンク系の大輪の花が、額縁の中に咲き誇っている。

「根気さえあれば上達するので、気軽に挑戦してみてください」と山田さん。５月８日は横浜バラクラに来園し、制作実演も予定している。

問い合わせは横浜バラクラ電話０４５（３２６）３６７０。

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