横浜市内で相次ぐ児童虐待事件受け統括部署創設へホームページ制作 横浜

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児童虐待対策で報告書

2011年3月9日横浜ニュース
  
横浜市内で相次いで児童虐待事件が発覚したことを受け昨年9月に
設置された横浜市児童虐待対策プロジェクトの報告書(骨子)が9日、
明らかになった。施策推進の強化へ向け、中央児童相談所に対策の
統括部署を創設。市内4児童相談所(児相)の児童福祉司を増員する。
本年度内に内容を固め、2011年度から実施する。

9日の横浜市会こども青少年委員会で市側が示した。骨子では、子育て層を
「健全育成層」「ハイリスク・育児不安層」「虐待層」の3層に分類。「各層は
連続しており、虐待は特異な現象ではない」との認識を示している。

その上で、対策の柱として(1)早期発見、対応(2)虐待を受けた子どもと養育者の
継続的なケア(3)ハイリスク世帯への家庭訪問など虐待への移行阻止(4)地域での
見守りなど発生予防(5)あらゆる関係機関の連携による組織的な対応―の五つの視点を打ち出した。

具体的な対策として、体制の整備、強化については、各児相の児童虐待対策の
統括部門として、中央児童相談所に「虐待対応・地域連携課」を設置。個別ケース
を持たない専門職員5人を配置し、区や各児相の後方支援に取り組む。また、
各児相の児童福祉司を2人増員するほか、各区には新たに心理職を、就学児の
支援強化へ各方面の学校教育事務所にスクールソーシャルワーカーをそれぞれ配置する。

このほか、具体的な事例を踏まえ、養育支援マニュアルや虐待防止ハンドブックを改定。
区と児相の役割の整理、明確化や一体的な進行管理の実施など組織的な対応の充実も図る。
一方、本庁の体制をめぐっては、11年度に児童虐待とドメスティックバイオレンス(DV)防止
のための全市的な連携・調整を行う「児童虐待・DV対策担当」を設置することが決まっている。

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