絶滅危惧種のカザグルマ救え/海老名ホームページ制作横浜

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県立中央農業高校・和泉さんが株増殖し全国に発表へ

2011年05月08日神奈川ニュース
　　
　絶滅の危機にある日本在来種のカザグルマを救おうと、海老名市中新田の県立中央農業高校（上治正美校長）の３年、和泉圭さん（17）が株の増殖に取り組んでいる。昨秋、培養部分を変更してからは着実に成果が表れており、多くの人に関心を持ってもらおうと活動成果の発表にも力を入れている。

　カザグルマはキンポウゲ科のクレマチスの一種で、日本原産。県内では相模原市などが数少ない自生地で、県レッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている。

　相模原市みどりの協会は昨年５月、和泉さんが部長を務める同校草花部に増殖を依頼。挿し木や種子繁殖だけでは個体の確保が難しいことなどから、植物バイオテクノロジーによる器官培養に着手した。

　カザグルマは株数が少ないため、ほかのクレマチスの品種で試験的に培養を実施。取り組み当初、わずかな伝染病を保有しているだけでも、カビが発生することが判明。高周波洗浄機を利用し、消毒に力を入れた。それでも昨夏までは２００本手掛けて、成功したのはわずか５本程度。昨年10月、培養部分を茎や葉から栄養分の多い芽に変えたところ、一気に成功率は10倍以上アップした。

　春先は新芽の発育が活発になるため、培養効果の確認もさらに早まるという。４月30日からはカザグルマへ切り替えた。

　和泉さんは昨年11月の県下高等学校弁論大会で、培養の取り組みを紹介するとともに、「日本原産の花が失われるのを防ぎたい」と訴えた。上位入賞を果たし、ことし８月の全国大会で発表することになった。

　日本青少年研究所主催の日中高校生親善交流事業にも活動内容を作文にして応募。全国８人の中に選ばれ、３月21日から28日まで、中国３都市を訪れた。現地高校生と交流し、緑地整備が遅れている都市部を見て、「海外都市の緑地計画に携わる仕事に就きたい」と将来への夢を描き始めた。

P.S.

いろいろな青春がありますね。月並みかもしれませんが、みんなそれぞれ得意な分野、好きな活動を通して人生をエンジョイしてください。

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