３月の横浜港貿易速報は１６カ月ぶり輸出減/神奈川ホームページ制作横浜

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震災影響し自動車・部品が落ち込み

2011年04月22日神奈川ニュース
　　
　横浜税関が21日発表した３月の横浜港貿易速報によると、輸出は５９０８億円（前年同月比10・７％減）で、16カ月ぶりにマイナスに転じた。東日本大震災の影響で輸出企業の生産が滞り、主力の自動車と自動車部品が落ち込んだことが要因。

　前月からの下落幅は米リーマン・ショック直後を上回る24ポイント以上となり、ほぼ順調に回復軌道を描いていた輸出産業に大きな衝撃を与えたことを示した。

　自動車は９６８億円（28・５％減）。専用埠頭（ふとう）を持つ日産自動車が震災直後から工場の稼働を停止したことなど、生産活動そのものがストップしたことが響いた。

　自動車輸出をけん引してきた中国向けも１４１億円（１・３％増）にとどまった。米国向けやオーストラリア向けは前年同月の半分以下の水準に減った。自動車部品は３３５億円（16・６％減）。中国、米国向け変速機が減少した。

　ただ４月に入ってからは輸出申告件数ベースで改善傾向にあることから、横浜税関は「自動車関連の県内生産拠点も再開しており、徐々に震災の影響を脱しつつある」（秋山和美税関長）とみている。

　輸入は資源価格の高騰を背景に14カ月連続で増加し、３０３０億円（16・９％増）。天然ガス・製造ガスは２６５億円（５・９％減）、原油・粗油は単価が上昇して２５０億円（４・８％増）だった。

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