選抜高校野球：鉄壁築き上げた職人技ホームページ制作横浜

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東海大相模・橋本

2011年04月04日神奈川ニュース

大勝した準決勝の夜、東海の遊撃橋本は、宿舎の前で素振りに励んでいた。

数々の記録を打ち立てた今大会。東海に向けた周囲のイメージは一様に「攻撃力」にあった。しかし、「守りから攻撃につなげる」のが門馬監督の志向するところだ。

「自分は脇役。守りしかない」と控えめに自らを語る橋本が、決勝でも鉄壁を築き上げた。

まずは初回１死二塁。ほぼ正面の痛烈なライナーをジャンプ一番で好捕。同じ場面の三、五回では、遊ゴロを捕球して二走をくぎ付けにしながら一塁へ送球。七回は捕球後に自ら二塁を踏んで一塁へ送球して併殺に仕留めた。

門馬監督は「（守備後に）ベンチに戻ってくる選手の表情を見て、攻撃でいいリズムになるかどうかを見極める」という。派手さはないが、安定した職人技が内野陣を落ち着かせた。

大願を果たした橋本は今、野球を好きになるきっかけを与えてくれた父の故・公幸さんに思いをはせる。「お父さんのおかげで自分は向上できた」。決してあきらめず、ひたむきに努力した者に、野球の女神がほほ笑んだ。

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